『塩のちから』が出版されました 

 2009年3月16日、絵本『塩のちから』が素朴社から出版されました。 この絵本は小学生を対象に、社団法人日本塩工業会顧問の尾方昇先生がまとめられた著書ですが、どなたでも塩のことを興味深く読むことのできる内容です。

− なぜ塩がないと人は生きられないか−
    塩がわかると体のしくみがわかる

 もともと地球上の塩はどうしてできたのか?
 肉食動物も草食動物も塩がないと生きられないのはなぜか?
 そんな疑問に答えるところから、本書は始まっています。
 人間が植物を採集し、動物を狩猟して暮らしていた頃は、捕獲した動物から塩分を摂取できていたため、あえて塩作りをしなくても済んでいました。しかし、農耕が始まり、コメや小麦などの穀物が食物の中心になると、塩分の摂取が足りなくなり、やがて塩作りが始まります。
 コメを主食とし、野菜や魚介類を中心にした食生活を続けてきた日本では、さまざまな食材と塩を活用し、漬物などの保存食を作り、みそや醤油といった調味料を生み出してきました。現在でもご飯とみそ汁、漬物は私たちの食事の原型と言っても過言ではありません。しかし、健康志向の高まりととともに、高血圧症などの生活習慣病の一因が塩分の摂り過ぎであることが指摘されると、減塩の調味料や漬物などが店頭に並ぶようになりました。減塩どころか、極端に塩の摂取を少なくした家庭では、子どもたちに思わぬ影響が出ているという報告があります。  その一例が、朝元気がなく、学校に行っても午前中気力がない子どもが多いというケースです。文部科学省や厚生労働省が調べても、なかなか原因がわからず「なまけ病」と呼んでいたというのです。これは子どもたちにとって迷惑な呼び方だったといえるのではないでしょうか。やがてその原因が塩分摂取の少なさであることが判明しました。これは象徴的な例ですが、塩が私たちの命を維持し、健康を保つのにどれだけ大切なはたらきをするか、まずその基本が本書からわかります。
 塩がわかると料理がわかるといわれますが、食材の美味しさを引き出すために塩が果たす役割や調理する上での塩の上手な使い方なども解説されており、食育にも最適な1冊です。
 また、食品以外にも私たちの生活に欠かせないゴムやガラス、石けんなどの製品にも塩が原料として使われており、塩の消費量の約85%が工業用であることなども学べます。
(News Releaseより転載)

   書 名 塩のちから
       シリーズ< 知の森絵本>
       (読者対象:小学校中学年以上〜)
       A4判変型、48頁、オールカラー
   定 価 1,890円(税込)
   著 者 尾方 昇
   発行日 2009年3月16日
   発行者 三浦信夫
   発行所 株式会社素朴社